やまと通信       Vol.8
 
〜 難 し い の で す が 〜
 
 
 12月11日の朝日新聞の記事に、「ものごとのよい面を見る視線には、時間がかかりますが、事態を改善する力があります。」というスクールカウンセラーの言葉ありました。 どういうことでしょうか?
 私たちは日々多くの人たちと関わっていく中で、どうしてもその人たちのいやな面、悪い面ばかりを見てしまうことが多いのではないかと思います。先日起きました、2歳児を殺してしまった事件にしても、加害者も被害者もお互いに相手の悪い面ばかりを見ていたのが、一つの原因だったのでしょう。
 さらに、その傾向は何も他人にばかり向けられるのではなく、むしろ毎日顔をつきあわせている家族に、教師ならば生徒に、生徒ならば教師に対してより顕著に相手のよくない面ばかりを見てしまいがちなのではないでしょうか?
 そして、立場的に上の親や教師は子供たちの悪い面を指摘し、強制的に直そうとします。しかし、子供たちは無言の抵抗を、反抗をするでしょう。
 たしかに、子供たちは知識も経験も少ないですし、社会的責任というものの認識も薄いですから、間違ったことをしがちです。ですから、その時々で大人は子供たちに「それは間違ったことなのだ」ということを教えていかなければならいでしょう。
 しかしそうするときでも、(難しいのですが)怒りだけを前面に押し出すのではなく、何度でも根気よく教えていくということが大切なのではないかと思います。
 子供、いや人間というものはどうしてでしょう、悪いことと知りつつもやってしまいますし、何度も同じような過ちを繰り返してしまいます。そして、そういったことは他の人に注意され、怒られても、結局は直らないのです。最終的に直せるのは、自分しかいないということ、そして周囲の人たちはただその手助け、またはそれを見守ってあげることしかできないのだと思います。
 ではその周囲のものたち、親や教師などはどうすればよいのでしょうか?
 その記事の続きに「『できなかったこと』より『できたこと』を大事にしましょう」とあります。また、聖徳大学教授の岸川正登さんの「『やる気を持つ子供』の育て方」という講座の紹介文で、「子供の成長を助ける親の対応には秘訣があります。どんな子供にもその子だけが持っているすばらしい個性があります。学校や家庭では、その子供の良さを見つけだし、まず、『誉めます・認めます・励まします』この繰り返しが最も重要です。」とあります。
 このあわただしい現代社会の中ではたいへん難しいことなのですが、あわてずじっくりと一人一人が、一人一人と向き合って相手のよいところをのばしてあげられるようにしたいものですね。
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