やまと通信     10月号
  Vol.17 
〜 食 事 〜
 
 子育ての際には、いろいろな生活の知恵や勉強などの「知識」と、人を思いやるなどの「心」を意識して育ててあげますよね。そして、その2つのものを育てようとするとき、いろいろな方法がありますし、いろいろな手段を用いなければなりません。今回は、そのいろいろある手段のうちの「食事」に注目してみたいと思います。
 昨今の子どもたちは「キレやすい」とか、「無気力だ」というようなことをよく聞きますね。その原因は、遺伝と親の接し方が最も大きなものだということは間違いないでしょう。ところが、「食事(栄養)」をきちんと取っていないことも「キレやすさ」や「無気力」などを生み出しているらしいのです。(別紙参照)逆に言えば、「食事(栄養)」をきちんとしたものにすれば、かなり「キレやすさ」や「無気力」をよくできるそうです。
 詳しくは、『その食事ではキレる子になる』(鈴木雅子 河出書房新社)を是非是非お読みいただきたいのですが、簡単に言えば、現在の子どもは砂糖はたくさん取るが、ビタミンやミネラル(鉄分、カルシウムなど)はほとんど取っていないという、現代版「栄養失調」になっているそうです。(よく考えてみれば、何も「キレやすい」「無気力」というのは子どもたちに限ったことではなく、多くの日本人に共通したものかもしれません。その原因はいろいろあるでしょうが、いまの日本人の食事全体が、現代版「栄養失調」になっているからかもしれませんね。)
 では、どんな「食事」をすればよいのでしょうか。これも簡単に上記の本をまとめますと、旬のものを手作りで食べさせてあげることだそうです。何とも、当たり前、かつよく聞くことですが、やはりそういうことだそうです。
 しかし、人間にとって、「当たり前のこと」「普通のこと」を当たり前に普通にやることのなんと難しいことか!
 ただ、もう少しつっこんで考えてみますと、食生活が悪い子ほど「キレやすく」「無気力」なのは、単に栄養だけの問題だけではないだろうと予想がつきます。つまり、そういう子は親や周りの大人から、「心の栄養」ももらっていないのだろうと思います。
 親の一番の仕事は、温かくておいしいご飯を笑顔と共に食べさせてあげることなんでしょうね。
旬のものを食べよう!
魚 介 類 野 菜 ・ 果 物 類



から夏


 

甘鯛(たい)、真鯛、ニシン、ブリ、
鰹(かつお)、かに類、キス、トビウオ、
真ガレイ、ます、イサキ、真鯵(あじ)、
真鰯(いわし)、鮪(まぐろ)など



 

イチゴ、キャベツ、セロリ、
根ミツバ、グレープフルーツ、
夏みかん、たけのこ、ふき、
アスパラガス、グリーンピース、
サヤエンドウ、ジャガイモ、そら豆、 タマネギ、プリンスメロなど

 

夏から秋
 

鮎(あゆ)、貝柱、シタビラメ、
スルメイカ、モンゴウイカ、
鰻(うなぎ)、マカジキなど

 

カボチャ、キュウリ、サヤインゲン、 トマト、ピーマン、枝豆、スイカ、
トウモロコシ、ナス、桃、レタス、
梨(なし)、ブドウなど
 


秋から冬

 

アサリ、イボダイ、カマス、
サンマ、芝エビ、牡蠣(かき)、たこ、
太刀魚(たちうお)、蛤(はまぐり)、ワカサギ、穴子、
サケ、鯖(さば)など


 

サツマイモ、里芋、にんじん、柿、
かぶ、ゴボウ、リンゴ、
カリフラワー、大根、ネギ、
ブロッコリー、ほうれん草、
ミカン、小松菜、春菊(しゅんぎく)、白菜など

 

冬から春
 

コノシロ、スケソウダラ、スズキ、
タイショウエビ、ヒラメ、真鱈(だら)、
サワラ、シジミなど

 

カラシナ、キョウナ、椎茸(しいたけ)など



 
 
『その食事ではキレる子になる』(鈴木雅子 河出書房新社 P179)
 ところで、上記の本を読み終え、別紙の表を眺めていたとき、ある考えが思いつきました。
 たしかに、現代版「栄養失調」によって「キレやすい子」になったり、「無気力な」子になったりするのだろう。しかし、現代のこの飽食の時代に、どうして親は子供の健康などを考えてしっかりとしたものを食べさせてあげないのだろう。しっかりとした食事を与えていないすべての親がそうというわけではないだろうが、おそらくそういった親の大半は子どもに対して、愛情や責任をほとんど感じていないのだろう。
 つまり、ちゃんとした「食事」を与えられていない子どもたちは、おそらくちゃんとした「愛情」も与えられていないから、より「キレやすく」なったり、「無気力」になってしまうのだろうなあ。
 それならば、初めから子どもなんか生まないでほしい。
 しかし、無理矢理生まされた女性もいるだろうし、育てていくにしたがって、この日本での子育て事情に疲れてそうなった両親もいるだろうし、一概に親を責められないだろうなあ。
 しかし、産まれてくる子供たちには何の罪もないわけだから、何とかできないかなあ。
などと、若気の至りで、とりとめのないことを考えてしまいました。
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