やまと通信     10月号
                                 Vol.29
〜 子どものため? 〜
 
 6月頃に一度申し上げましたが、私は今年の夏頃より、「松戸の教育を考える会」というボランティア団体に入り少しずつ活動をしております。この団体はとても少人数なものではありますが、千葉県議会議員の久保村さんを中心に渋谷幕張高校の副校長先生などで構成されていますので、とても力強い団体です。
 この会で今年に入り2回ほどパネルディスカッションをしました。松戸市内の校長先生や教育委員会の教育長さんや部長さん、みなさんの知っている方では六実小の久保先生なんかもパネリストとしていらっしゃっております。これだけの方々と本当に身近に話し合いができるという機会はまず無いはずです。みなさんも日頃子育てをしている中での疑問点や学校教育に対するご意見などがあるでしょうから、ぜひとも次回はご出席下さるようお願いします。
 ちなみに、次回は12月16日(日)、小金原市民センターにてパネルディスカッションしますので、どうぞみなさんご来場下さいね。(ちなみに、私も前にでてお話ししますので、どうぞよろしく。)
 
 さて、今月の本題「子どものため?」に移りたいと思いますが、これは上記の「松戸の教育を考える会」で、12月の会についてみんなで話し合っていたときにでてきた話題です。
 12月の会のテーマは「進路」なのですが、99%の親御さんは高校に進学しほしいと願っていますし、半数以上の親御さんは大学にも行ってほしいと思っています。たしかに、今のこの就職難の時代、高校すらでていない人はものすごく就職することが困難です。ところが、高校に進学した生徒の1割以上は中途退学してしまいます。
 また、高卒の人たちが就職できるのは約7割です。しかし、やっとの思いで就職しても1年以内にやめてしまう子たちが半数近くもいるそうです。
 高校をやめるにしても、仕事を辞めるにしても、何か目的などがあって辞めていくならば、大いに結構だと思うのですが、実のところは、たんに「いや」だから辞めていくのです。
 そして、高校などを中退した子たちは一応通信制の高校などに籍を置くようですが、普通高校すら通えない子たちに通信制の高校はまず無理です。そして、行き場のない彼らはイトーヨーカ堂などの踊り場などで昼間からたむろったり、ひどい場合には中学校の正門付近でたむろっているそうです。
 
 しかし、彼らは被害者でしかないと考えます。
 彼らをそのようにしてしまったのは、ほぼ間違いなく「親」だと思います。現代の親の多くはかなりの時間子供と一緒にいます。その中で親たちは「子どもため」と思い、なんでも子どもたちの先回りをして手を出してしまいます。また、子どもたちを無理矢理におとなしい、聞き分けのいい子にしているにもかかわらず、それがあたかも生まれ持っての性格かのように思いこんでしまいます。(ひどい場合には、そこに幼児教育や中学受験まで加わります。)
 そのように育てられてしまった子どもは、人間を最も人間らしくさせていると言われている脳の「前頭葉」が衰えていくのでしょう。つまり、人間にとって最も大切な、好奇心、社会性、自立心などがほとんど育たないまま、体だけが大人になってしまうということです。
 しかし、人間はたくましいもので、そういった親の元でも子どもたちは何とか自分を育てようとしていきます。中学生頃になると「自我」が芽生え、自分を少しずつ社会とすりあわせて客観視することができるようになってくるのです。ところが、そういった親はまたまたそこでもその子の芽をつぶしてしまうのです。(まあ、そこまでひどい親は1,2割ぐらいでしょうが・・・)
(家族の愛情こそ、子育ての大前提なのでしょうが、その愛情がこのような悲劇を生むこともあるですね・・・難しいな・・・)
 
 
 みなさんは自分の子どもたちに何をお望みですか?
 みなさんはやまと学院.に何をお望みですか?
 私は、彼女たちに偏差値の高い学校に行くことを望んでいるのではありません。私は、1ヶ月でもいい、2ヶ月でもいい、彼らに本気で努力して、その成果を出してもらいたい。そして、努力のすばらしさ、自分への自信を持ってもらいたい、そう思って毎日子どもたちと楽しく勉強してます。
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