やまと通信 12月号
Vol.31
〜 ビタミン剤? 〜



先日、六実中学校の合唱祭に行って来ました。
とっっっっても、感動しました。
今回の合唱祭は第27回目。ということは、私が中学3年生のときに参加したのが第14回、そして、お母さん方の中には、第5回に参加されたかもいるはずですね。六実の歴史を感じるとともに、その間にどれだけこの六実をよくしてこられたのか、またこれからもっとよくできるのだろうかとその重みも少し感じました。
私は1年生の発表の途中から鑑賞したのですが、1年生はまだまだ照れもありますし、男子がまだまだ声変わりもしていなく、とてもかわいらしい感じだけを感じました。ところが、2年生になると突然その迫力、うまさが際だっていましたね。さらに3年生になると、もうどのクラスも甲乙つけがたいくらい素晴らしいできで、何度も涙を拭ってしまいました。
私たちの頃は、生徒の数も多かったですし、森のホールもまだありませんでしたので、各学年ごとに合唱祭をしていました。しかし、それではダメなんですね。今のように、先輩の発表を聞くという経験がとても大切なようです。いつもは先輩のことを・・・と感じている後輩たちも、あの先輩たちの姿を見て、尊敬するところがあるようです。


さて、今月は『子どものからだ・子どものこころ』(1997・毛利子来・PHP研究所)という本の一節から少し考えさせてもらいました。
(前略) 小児科医の責務が子どもの生命や健康を守ることでるとしたら、ぼくは、1960年代の頃の話だけど、交通巡査になるべきだったと思いました。そのころは交通事故で、子どもたちが1日何十人も死んでいましたからね。
で、今は、放射能反対運動や食品添加物の追放運動をやるしかないと思っています。ぼくは、ひと昔前までは食事を栄養面からとれていたけれど、今は、自然性の方がはるかに大切だと思うようになりました。いくら栄養が満点でも、有害な農薬や添加物の加わったものは食品としては落第です。特に発育期の子どもには、被害が大きい!子どもを丈夫に育てたいのなら、ぜひこの問題を見過ごさないでほしいと思います。もっともカンペキに自然食品ばかりにするのは無理でしょうが、できるだけ・・・。
それと、もうひとつ、食事をおいしく食べさせてほしいですね。おなかペコペコ → 何か食べるものないか → これはおいしそう → 食べたらいい気持ちになった。こういう感じをたくさん体験することがすべての基本だと思います。おいしく食べれば、栄養やマナーは自然に身に付くものだと思います。(149ページ〜150ページ)

まずこの引用は、文面そのままで、重要なことだと思います。とにかく、おいしくて安全なものを子どもたちに食べさせてあげることこそ、親の第一の仕事だろうと思います。
しかし、「食事」というところを「勉強」として読み直してみるとどうでしょうか?
これまた、大変重要なことを指摘していると私は感じました。
つまり、現代の勉強(やまと学院.のももちろん含まれます)は栄養分だけをビタミン剤のように加工して、無理矢理子どもたちに飲ませている。また、「おなかペコペコ → ・・・ → きもちよくなった。」のところも耳が痛いです。何せ、子どもたちが自ら求めてくる、勉強したいと思う前に(または十分に待つ前に)こちらから、「これ食べて、あれ食べて。」と無理にビタミン剤をその口に入れてる感じがしてなりません。
そうすれば、たしかに栄養は体(頭)に供給されるかもしれませんが、肝心の「心」には栄養は行きません。
しかも、その問題を解くためだけの、安易な法則を教え込む塾も少なくなく、それはまさしく、食品添加物であって、一瞬はおいしいかもしれませんが、徐々にそのからだ(頭)をむしばんでいきます。
子どもたちにとって大切なことは、頭と体が何かをほしくなるくらい十分に遊ばせてあげること。そして、何かほしくなったときに、そっとおいしいものを出してあげられる環境だと思いますが、みなさんいかがでしょうか?

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