やまと通信     7月号
                                          Vol.38
〜 学 校 5 日 制 〜
 
 先日6月29日(土)に六実市民センターにて、第5回目の「松戸 地域と教育を考える会」を催しました。おいで頂きました保護者のみなさんありがとうございました。
 さて今回は、教育委員会から、教育研究所長で前六実三小の校長先生を務めておりました内藤栄一先生、渋谷幕張中・高校の副校長を務めております和田文男先生、そして地域住民の方と私がパネラーをやらせていただきました。
 
新学習指導要領の矛盾
 まず今回の学習指導要領の目指すものは「ゆとり教育」「開かれた学校」「生きる力」がその主なものでしょう。これらはいずれもすばらしい目標ですから、私もすべて賛成です。
 しかし、実際に小・中学校で行われている教育はどうでしょうか?「ゆとり教育」ということで、授業内容を3割削減しましたが、授業時間も3割カッとしてしまいましたので、結果的には、今まで同じぐらいの速さで授業は進んでいきます。これではまったく「ゆとり」がありませんね。
 ただ授業時間が減り、土曜、日曜日が完全にお休みになりましたので、子どもたちの気持ち的には少し「ゆとり」ができたかもしれません。しかし、そのことを裏返してみると、学校が「つまらない」「行きたくない」「苦痛な場所だ」ということになりますがね・・・
 つぎに、「開かれた学校」ということですが、これこそが学校5日制にした最大の目的かもしれませんが、文部科学省や教育委員会は「地域で子どもたちを受け入れてくれ」と口先で言うばかりで、なんの対策もとっていませんね。たとえば、私は子どもたちだけではなく、性別も年齢も関係なく六実の住民が集まっての料理教室を催す予定なのですが、市民センターの調理室は10人も入れないほど小さいものです。ですから、学校の調理室を借りようと思っているのですが、なかなか貸してもらえないのが現状なのです。
 「生きる力」に関しては、5月号のやまと通信で書かせていただきましたので、今回は割愛させていただきます。

前向き
 とは言いますものの、教育研究所長の内藤先生にしましても、他の教育委員会の部長さんにしましても、個人的にお話ししている限りでは、「開かれた学校」を前向きに検討されています。
 学校施設の週末解放については、校長先生の器量という問題の他に、施設そのものの問題点があります。たとえば、家庭科室を借りようと思っても、家庭科室のみを解放することができないということです。つまり、学校は入り口を開けてしまうとすべての教室に行けてしまいます。そうなるとセキュリティ上も大変な問題です。このままでは借りようと思っても、学校全部のセキュリティ上の問題を抱えなければならないので、事実上あきらめざるを得ないのです。
 しかし、そういった話をしましたところ、家庭科室、図書室などだけ週末開放できるように、鍵突きの扉のようなものを階段などにつけてくれるよう、前向きに検討してくださいました。
 
結局のところ
 ということで、今や教育委員会などもだいぶ話が分かるようになってきたようで(ちょっと失礼ないい方ですね。私は、今の教育委員会しか知りませんが、以前は大変な分からず屋だったと噂で聞いたもので・・・)、何年もしないうちに施設的な問題はクリアできるだろうと思います。
 そこで、あとは何が問題でしょうか?
 結局のところ、最終的には私たち受け入れる市民と育児の張本人である両親の意識改革の問題だろうと思ったわけです。
 学校が5日制になりましたが、多くの親の意見は、何とかして土曜日も学校で子どもたちをみてほしい、いや、みるべきだと思っておられるでしょう。
でも、それでは決して子どもたちは救われないと思います。自分の住んでいるところに、教師と生徒、親と子供のような重い関係がない大人が、子どもたちにとって(いや大人にとっても)大切だと思うんです。何とかして、みなさんと一緒にそういった地域作りをしていきたいと思います。
 
  楽しさは他の人と分け合うと大きくなる、
        苦しさは他の人と分け合うと小さくなるんだね。 

 

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