やまと通信     12月号
                              Vol.43
〜 ボランティア 〜
 
 少し前の話になりますが、去る10月1日、松戸の市民会館へ、千葉大学教育学部教授の明石要一さんの講演を聞きに行ってきました。講演の内容は「学校支援ボランティアで子どもどう変わるか」というものでした。
 学校支援ボランティアというものに以前から関心があったので、広報松戸でこの講座のことを知ってすぐに行こうと決めました。
「学校支援ボランティア」とは、いわゆる地域住民の方が、総合学習の時間などを利用して、社会人講師として学校とかかわる。また、他県ですでに行われている、月に1度は必ず保護者が学校にボランティアしに行くというものを私はイメージしていました。ところが、明石先生の話はよい意味で裏切られましたね。
 その内容が、なかなかユニークで、しかも、是非みなさんにも実践してもらいたい、もらえるような内容だったので、ご報告したいと思います。
 
新・新人類
 まずは、現在の子どもたちの置かれている状況を簡単に。
 日本は、戦前生まれの方たちと戦後生まれ(現42歳以下)のいわゆる新人類(雑学:この言葉は某テレビ局の白髪現役キャスターが名付けたそうです。)、そしてその新人類の子どもたちの新・新人類と世代ごとにかなりその生活習慣も、価値観も、環境も変わっているそうです。そんな中でもとくに、新・新人類の子どもたちの環境は大きく変わってきているそうです。
 たとえば、食べ物も、お金も私たちの時代とは比べものにならないくらい持っています。しかし、その一方で、毎日の塾や習い事で、時間がない。また、家の外で遊ぼうにも遊べる場所がない。さらに、友達もみな時間がなく、一緒に遊べる仲間もいない。(これはいわゆる「遊びの3つの間 時間・空間・仲間」です。) また、これは私は良く知らないことなのですが、今の子どもたちの間には、リーダーシップを取れる子がいなく、お互いに助け合うということもなくなりつつあるそうです。
 また、新・新人類は大人とのボーダーがなくなっている。たとえば、親子の友達化や、親も子供も寝る時間が同じなどです。
 さらに、今の子どもたちには「時代(思い出)」がない。「秘密がない」、ということも特徴だそうです。
 思い出がないというのは、その時々を全力で生きていないからでしょう。また「秘密がない」というのは、本来「秘密」とは年齢と共に共有する人数が減り、その相手を自分で選ぶようになっていくのだそうです。しかし、現代の新・新人類にはそれができないのだそうです。(なぜかまではおっしゃっていませんでしたし、それがどのように成長段階で影響しているのかもおっしゃっていなかったと思います。)
 
学校支援ボランティアへの提言
 つまり、一言でいえば、現代の子どもたちには元気がないのだそうです。そして、子どもたちに元気がない街とは、その街自体が元気がないのだ、と先生はおっしゃっていました。(深く納得)
 では、どうすれば子どもたちに元気が取り戻せるのか。
 まずは「元気」の基準ですが、先生曰く、@食べっぷり A遊びっぷり Bつき合いっぷりが良いことが、すなわち「元気がある」ことであり、なおかつ「生きる力」があるということに繋がると考えているそうです。
 そしてそのために私たちや親が出きることは、@早寝運動(9歳までは9時に、12歳までは10時に、中学生でも11時には寝るようにさせる) A間食からおやつ文化へ(3時頃腹持ちの良いものを食べ、あとは食事をしっかり食べる。そのことによって、生活リズムが出きる。) B通学学習(公民館などを借りて1週間子どもたちに買い物から食事までをやらせる) C交換ホームステイ(お友達同士で、交換合宿をする。これも1週間。3日ぐらいだと、いいところを見せようとお互い頑張ってしまうのでダメだそうです。) D生き方支援(済みません、詳しい内容忘れました。)
 この5つのことをすると、「食べっぷり」は良くなるでしょうし、学校の授業も集中力を持って受けられるようになると思います。また、「食べっぷり」が良くなれば、元気に外で遊ぶこと「遊びっぷり」も可能になってくるでしょう。また、合宿や交換ホームステイを体験することによって、「つき合いっぷり」」が改善されるかもしれません。
 ただ、やはり学校の授業、その内容と手法が根本的に変わらない限り、子どもたちの学力や放課後の過ごし方を変えることは難しいだろうなあと思いますが、こういった後方支援も重要なのだと今回気づかせてもらえて良かったです。そして今後、こういった取り組みを、市をあげてやるようこれからいろいろな方たちと動いていく予定です。


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