やまと通信     10月号
                             Vol.53
〜 バ カ の 壁 〜
 
 この手紙が皆さんのお手元に届くころには、中間テスト2週間前になっていると思われます。前回満足のいく点数が取れた生徒さんも、不満だった生徒さんも是非とも今回も(は)、気合い入れて頑張って下さい。
 また、保護者の皆様も、是非とも励ましたり、そっと背中を押してあげるなどして、少しでも努力する大切さを身につけさせてあげて下さい。(ただ、普段から言っているご家庭では、たまにはじっと見守ることも必要かと…)
 さて、今月のタイトル「バカの壁」とはちょっと過激ですね。これは前東大医学部教授で、いまも多方面で活躍されております、養老孟司(たけし)さんの今年発売された本のタイトルから拝借いたしました。ただ、私の「バカの壁」ということもありまして、ちょっと主題がわかりにくい本ではありましたが、その中からちょっとずつつまんで、皆さんと一緒に少し考えてみたいと思います。
 
バカの壁
 まずタイトルである「バカの壁」ということ言葉、これを理解することが少し難しかったのですが、私としては養老さんの言葉から二重の壁を想像しました。まず外側の壁は、生まれ持っても能力の限界で、内側の壁は、生後の環境や育てられ方によって作られてしまった、もしくは自ら作ってしまった壁です。
 厳しい言い方ですが、外側の大きな頑強な壁はそう簡単には越えられません、つまり、人間は生まれ持っての能力を超えることはできないということです。しかし、先日、他の方のお話を聞いてきたところ、人間は脳みそを死ぬまでに20%ぐらいしか使い切っていないということですので、外側の壁に到達するまでには相当使わなければならないと思われます。
 では、われわれはどうすればよいのでしょうか。
 簡単です。内なる壁を壊し、できればその壁は作らないようにする。それが無理ならば、できるだけ大きな壁をつくり、いつでも拡張、改築できるような壁にすることこそが大事なのではないでしょうか。
 内なる壁は、その人(生徒)が育ってきた家庭環境、社会環境、そして親子関係、友人関係などによって作られます。家庭でも学校でほとんど認められなかった生徒さんは、自分のことをそういうものだと思いこみます。そしてその「思いこみ」こそが、まさに「内なる壁」でしょう。ですから、何か一つでも認め、伸ばしてあげることによって、その内なる壁全体が、大きくなることも多々あると思います。
 ですから、皆さんもご自分のお子さん、できたらそのお友達なども含め、まわりの子どもたちに、大きな壁を作れるような言葉がけを是非してあげてほしいと思います。
 そして、もちろん、私どもも、自分を変えたい、もっと成長したいと思っている生徒さん達と共に、今後も頑張っていきたいと思います。
 
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