やまと通信     1月号
                             Vol.56
〜 質問する力 〜
 
 今年もいろいろと皆様にはお世話になりました。
 正直、まだまだ生徒の全員の潜在能力を引き出してあげられていません。やまと学院.に縁あって来ていただいている生徒全員に、満足してもらえるような授業と、心の支えになろうと日々努力しておりますが、まだまだですね。
 たしかにやまと学院.は、他の個別の塾に比べればかなり安い授業料ではありますが、それでも決して安くはない授業料をいただいております。ですから、来年もさらなる努力を重ね、皆さんに満足していただけるサービスをご提供していきたいと思います。2004年のやまと学院.ご期待いただくとともに、どうか変わらぬご支援のほどよろしくお願いします。
 
質問する力とコメント力
 さて今月は、大前研一氏の「質問する力」(文藝春秋)という本を読んでみました。この本は数ヶ月前に気になって購入していた本だったのですが、今月ようやく読むことができました。なぜこのタイトル「質問する力」というものにひかれたのかと言いますと、「声を出して…」で有名になりました斎藤孝さんが以前から主張していました3つの力の1つに似ていたからであります。3つの力とは、子供たちが社会に出たときに必要となる基本的な力であり、(1)コメント力 (2)段取り力 (3)まねる盗む力のことで、そのうちの(1)「コメント力」に近いなあと思ったのです。
 実際に大前氏の本を読んでみると、やはり非常に似ていまして、斎藤さんはその著書「子どもに伝えたい〈3つの力〉」(NHKブックス)のなかで、コメント力には、要約力、質問力、コメント力があり、それらを身につけることは、自分の言いたいことを筋道を立てて論理的に骨子を要約するという業を身につけることである。そしてそれは「生きる力」になると言っております。そして、大前氏のこの「質問する力」でも大筋同じようなことを言っております。
 つまり、情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、とにかくそれらを自分で要約し、疑問点を見つけ、それを自分で解決したり、その発言者に質問したり、コメントすることによって、より深く理解する。そうすることによって自分の身を自分で守ること、つまり「生きる力」にしていくだと言うことを両者は述べているのだと思います。(とくに、大前氏の「質問する力」という本では、いま話題のことがいかに国民をバカにしているものであるかが簡潔に書かれ、その罠にかからないためには、いかに「質問する力」が必要かと言うことが、明るく書かれていて、非常に楽しい(?)本でしたね。)
 
本物の授業とは…
 さて、その大前氏の本の中では、もちろんそういった力をつけるためには、教育が必要だと言うことが書かれております。アメリカの教育がすべてよいというわけではありませんが、歴史の勉強などは、歴史の年号を丸暗記したり、先生が授業中一方的にしゃべり、板書するような日本のつまらない授業ではなく、なぜそのような歴史が起きたのかと言うことを子どもたちに討論させる授業なのだそうです。良い悪いはわかりませんが、今後ますますアメリカ、ヨーロッパ、そして中国が世界を、とくに経済を引っ張っていくと思われます。それらの国々はとにかく自己主張し、討論することが第一だと思っている国々です。(中国も?と思われる方もいるかもしれませんが、英語と中国語は非常に文法が似通っています。よって、思考のパターンも似ていても何の不思議もありませんし、実際のビジネスの場でも欧米人と中国人の方達はよく似ているそうです。)そういった国の人たちと一緒に仕事をして行くには、もっと生きた英語と、そういった「なぜ」と言うことを自ら発し、討論などを重ねることによって自力で解決していく力が必要なんでしょうね。
 いまの日本の勉強は100年前の明治時代のものとほとんど変わりません。その当時や敗戦後の50年間は、とにかく欧米に追いつくことだけが至上命令でしたし、国の言うことを聞いていれば豊かになっていく時代でしたから、これでよかったのでしょう。しかし、いまは政府が率先して国民をだます時代です。こんな時代には、自分の身は自分で守っていかなければなりません。
 

そのためにも、是が非でも、自分のことは自分で考え、そして実行し、反省し、次の行動につなげていく。そして、自分の目指すものを見つけたら、死にものぐるいで努力し、自分で自分を成長させられるように、子どもたちを育ててあげたいなあと思います。
  みなさんは、どう思われますか?

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