やまと通信 12月号
〜 教 育 〜 Vol.67
                                           
                                           

勉強面でも、行事面でも、大変忙しかった2学期がようやく終わりを迎えようとしてます。とくに3年生は、中間テストと期末テストの間がほとんどなく、本当にあわただしいものでした。できることならば、2学期の中間テストも廃止し、期末テストだけにしてくれれば、もっと落ち着いて勉強ができるような気もしますが…

二つの目的
さて、教育の目的とは、一般的に、「よい社会人を作るための教育」と「個性を育てるための教育」の二つがあります。
「よい社会人を作るための教育」とは、良く言えば、「社会常識を身につけさせるための教育」ですが、その裏と言いますか、その別の面では、「その国家に都合の良い人材を作り出す教育」とも言えます。
ただ、これはある面われわれ一般庶民にはどうすることもできないことで
すので、そう言った教育を国が行おうとしている、または行っているということを常に認識しておくが重要でしょう。そして、戦前のようないきすぎた教育になる前に、何とか方向転換させる努力が必要でしょう。

「個性を育てる教育」
それよりも、私たちにできることは「個性を育てる教育」だと思います。それはつまり、「その子が自立できるように、精神面、肉体面、そして何かしらの職業技術を身につけさせる教育」です。11月15日号の「プレジデント」紙では、大学と出世についての特集を組んでいます。そこから読み取れることは、現在の日本の企業の半数は大学名だけで選んでいますが、半数はその人物で選んでいるらしいこと。では、その人物(生徒)のどこを見ているかと言えば、有力企業72社(複数回答)のうち、上位三大能力は、@積極性(97.2%)、Aコミュニケーション能力(94.4%)、B責任感(77.8%)となっています。そしてそれをもとに生徒を選んでいくと、結果的に、偏差値の高い大学の生徒になるそうです。

では、われわれは、生徒たちにどのような教育を受けさせてあげるべきなのでしょうか。
とにかく勉強させて、偏差値の高い大学に行かせることがいいのでしょうか。たしかに、現在の日本の企業の半数は、大学名だけで決めていますので、それも一つの手でしょう。しかし、偏差値の高い大学に行けるのは、全体の15%程度ですし、とくに上位5%の大学は、努力だけでは無理です。
それでは、どうしたらよいのでしょうか。
その答えは、積極性、意欲のある人間にしてあげることだと思います。そうすれば、必要とあれば、受験勉強も頑張れるでしょうし、受験以外でも、何かに意欲を持って取り組み、何かを成し遂げれば、それを評価し、選んでくれる企業があるはずです。
しかし、今の私には、どうすれば、生徒全員に、積極性や意欲を持たせてあげられるのかわからないのです。それは、生後数年の間に決まってしまうことなのか、それとも、中学生、高校生、いや、何歳になってもそういったものを持ち、人生を変えられるのか、それすら明確ではありません。
ただ、今の私の立場は、「勉強」、とくに「受験勉強」を通して、少しでも「努力して結果を出す」体験を積んでもらい、そのことで、少しでも自信を持ち、そして、少しでも積極性や意欲を持たせて上げられることを信じて、日々生徒たちと向き合う他はありません。
しかし、勉強がすべてではありません。何でもいいのです。積極的、意欲的に取り組めるものがあれば。できることならば、やまと学院.を受験勉強だけの場ではなく、他のもの(絵画や音楽や料理など)も、学べる場にできたらなと夢を見つつ…

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