やまと通信4月号

やまと通信

〜 逆では? 〜

4月号
Vol.83

 

 いろいろありましたWBCも終わり、いよいよプロ野球が始まりましたね。プロ野球のオープン戦が終わり、ペナントレースが始まるといよいよ春、新学期が始まるのだな〜と思わずにはいられません。
今年1年も、今までの経験を生かしつつ、さらなる改良を重ね、皆様に満足していただけるサービスをご提供してまいりたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

しゃべり場
 皆さんも一度はご覧になったことがあるかと思いますが、NHKの教育テレビで「しゃべり場」という番組があります。(どうも、今月で終わりのようなのですが…)その番組の2年前の再放送が先日やっていたのですが、とても印象的だったので、是非このやまと通信でも取り上げてみたいと思います。テーマは「今の10代にはゆとりではなく、競争が必要だ」というものです。その提案をしていたのが(おそらく開成高校の)17歳の青年でした。
その討論で印象的だったのは、受験勉強などで競争をしている生徒さんの方が、競争を肯定していて、あまり競争をしていない生徒さんの方が否定的でしたね。まあそれは当然で、まだまだアイデンティティが確立されていない10代の若者たちは、今おかれている自分たちの立場を否定することは、自分自身の存在自体を否定することになります。ですから、今の自分の立場を擁護しようとするでしょうね。しかし、その一方で、今の自分の状況に疑問を持ち、否定しようとする面も見え隠れして、10代、20代前半特有のゆれる気持ちがとても素敵でした。(本人たちは、本気で悩んでいるのですから、そういう言い方はよくないですけどね…)


大人

 よい意味でも悪い意味でも、大人になるということは、自分を含めた社会(大勢)を飲み込むこと、いや逆ですね、飲み込まれることこそが大人になるということでしょうね。よい言い方をすれば、それは己を知るということですし、悪い言い方をすれば、それは人生を諦めるということだと思います。しかし、若者たちはそういった大人の姿が大嫌いですね。彼らは自分たちを特別なものだと見なし、何でもできるはずだと思っているのです。この根拠のない自信は社会が革新していくためにも、社会が自己を再点検するために必要なものではないかと思っています。ただ、最近はその若者の力も衰えていますし、そういった力を大きく受け止められる大人の包容力もなくなっていますけどね…


逆ではないかと?
 話は「今の10代にはゆとりではなく、競争が必要である」というテーマに戻りますが、必要だと主張している偏差値60以上の人たちと、必要ないと主張している偏差値のあまり高くない人たちは、逆ではないかと思うのです。つまり、偏差値60、65以上の人たちは、競争はもういいので、それ以外の勉強をすべきでしょうし、偏差値が低い人ほど受験勉強を一生懸命にやるべきだと思うのです。受験勉強というのは、すでに答えとその過程が分かっているものをしっかりと覚え、その覚えたものを効率よくテストでもう一度やってみせることです。それがなぜ評価されるのかといいますと、社会のほとんどの仕事がそういったマニュアル通りの仕事、ルーチンワークだからです。もちろん、実際にはマニュアル通りに行きませんが、90%以上はマニュアル通りにやれれば成功するのです。それができないから、いろいろな失敗が起きるのです。そして、私も含め、大半の人はそういった仕事に従事します。ですから、受験勉強を通して、マニュアルを使いこなす能力と、コツコツと努力する能力を鍛えるべきだと思うのです。
この意見に否定的な保護者の方もいることと思います。しかし、これが現実だと思うのです。
ただ、一つ最後に申し上げたいことは、マニュアル通りに動ける能力よりも、ずっとずっと大切なものがあります。それは、「人を思いやる気持ち」です。これなくして、人間社会で生きていくことは無理ですものね。まずは、心の豊かさを目指してくださいね。

 

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