やまと通信7月号

やまと通信

〜 違 い 〜

11月号
Vol.90





   先日の中間テストの結果は、生徒の皆さんの努力に比例したものでした。しっかりと宿題と授業を受け、なおかつ自分の弱点を克服しようと自主学習をしたような生徒さんは、それなりに満足のいく結果が得られたようです。他方、宿題すらちゃんとできない生徒さんは、やはりそのような結果でしたね。

 やまと学院.という塾では、他塾とは異なり、塾にいる間は何が何でも勉強しなければならないですし、やる気のある生徒さんは思いっきりやってもらえます。しかし、個別指導である欠点として、あまりにも逐一教えてしまうので、塾で勉強している間はわかったつもりになってしまうと言うことがあります。ですから、それを本当の実力とするためにも、どうしても宿題は欠かせません。どうかご家庭のご協力のほどよろしくお願いいたします。


陰山メソッド

先月取り上げました、フィンランドの教育と陰山先生の教育法についてですが、今月もこの課題で書かせていただきたいと思います。陰山先生の書かれた本は何冊か読ませていただきましたが、今月は、『学力はこうして伸ばす』(学習研究社 陰山英男)を元に話を進めさせていただきます。

まず、陰山先生の教育法の基本は、「学力の三層構造」(p47~)だと思われます。その三層構造の底辺は、「正しい生活習慣」でして、例としましては、各ご家庭での「早寝早起き、朝ご飯」です。まずはこれがしっかりとなされなければ、勉強などはとうてい無理なのだそうです。

次に第二層目は、「基礎・基本」。つまり「読み書き計算」です。陰山先生と言えば、この「基礎・基本」の部分がとてもクローズアップされますね。百ます計算や漢字や社会のプリント、憲法や古典などの暗唱。さらには、マットや鉄棒運動などです。この部分をかなり強制的に、しかも継続してやらせることが陰山メソッドの大きな特徴であり、その神髄でもあります。ここに力を入れる理由は、基礎・基本は、本気で取り組めば、誰でもある程度できるようになるものであり、そして、その努力の結果が点数や時間といった数字で表されるため、自分の努力の結果がわかりやすい。つまり、自信をつけやすい点も力を入れる理由なのでしょう。そして最後の三層目は「多様な学習」、つまり今学校で行われている「普通の授業」です。この普通の授業をより充実したものに、またよりスムーズに進めるために、第一層と第二層を徹底してきたのだそうです。


違い

 では、フィンランドとの教育法とどこが異なるのでしょうか。まずは、先の第一層の家庭問題への取り組みです。今の日本では、この家庭問題すら担任の先生が対処しています。しかし、フィンランドでは、家庭の問題などは、校長先生とカウンセラーそして地域の相談員の方が対処します。しかも、問題が大きくなる前に、問題が見つかり次第すぐに対処します。(問題が大きくなってから、ようやく重い腰を上げる日本とは大きく異なりますね…) 第二層の違いは、はっきりとはわかりませんが、おそらくこのような学習方法はフィンランドでは考えられないのではないかと思います。生徒一人一人のそのときの能力と関心に合わせて授業をしているようですので、陰山メソッドのような方法は実施していないと思います。

 そしてさらに大きな違いは、教師への国や地域の対応です。安倍首相の所信表明演説では、教師は批判の対象にしかならない感じで、国はダメ教師を見つけ、クビにすることが仕事のようですね。しかし、フィンランドでは、国や地方の行政は、教師を批判することは基本的にはなく、いろいろな情報を提供したり、必要な研修をしてくれる、つまり管理ではなく支援に徹しているのです。(う〜ん、すばらしい!!! ) 国などがよく教師を見ている点は同じでも、その対応が全然違います。しかし、これは教師や親の、子どもたちに対する対応にも、同じような違いがありますよね…

と、ここでまたもや中途半端になってしまいました。申し訳ございませんが、来月もこの話題で書かせて下さい。よろしくお願いします。<(_ _)>




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