やまと通信7月号

やまと通信

〜 目指せ!! 〜

12月号
Vol.91





 今年の合唱祭も、皆さんよく頑張っていましたね。クラスによっては、練習時に男子が女子を怒らせるなど、何かと問題もあったようですが、それも「勉強」のうちです。大いに「問題」を起こし、大いに話し合い、傷つけあい、慰め合いながら、大人になってほしいと思います。

 極論を言えば、「イジメ」さえも勉強だと思います。本当のことを言えば、大人の社会、つまり、会社、地域、先生方の間ですら、実はイジメはありますよね。ですから、子どもたちもイジメはします。しかし、イジメは「犯罪」です。そのまま放置していては絶対にいけません。人間は、すぐに弱いものいじめをしてしまう生き物なのだということを教え、いじめている生徒を中心にクラスで徹底的に話し合うべきでしょう。ただ、最近の学校の話を聞いていますと、先生方が自分のクラスの「現状」がわかっていないようです。今回のやまと通信の話にもつながりますが、学校の先生と親の第一の仕事は、生徒(子ども)をしっかりと見てあげることだと思います。


共通点

 先月のお話の続きをさせていただきます。先月は、フィンランドにおける教育と陰山先生が行っている教育の「違い」についてご紹介しましたが、今月は、その「共通点」などについてです。

 上記の二つの教育方法は、まったく異なる手法を用いながらも、同じようなすばらしい成果(生徒の自主性やテストの点数など)が出ているのはなぜでしょうか?

おそらく、自分の信じている方法を生徒や保護者に納得してもらい、そしてそれに徹しているということが一つ。そしてもう一つ重要なことは、どちらも一人一人の生徒さんをしっかりと見ていることだと思います。フィンランドは言わずもがなですが、実は、陰山メソッドでも、その点は同じなのです。例の百ます計算ですが、継続してやっていると、それぞれの生徒さんの体調や前日の家庭の様子までわかるようになるそうです。また、授業中に生徒さんたちの間を見てまわり、困っていれば、すぐその場でヒントなりを出しているそうで、それが学力向上には非常に重要なのだそうです。つまり、どちらも一人一人を大切にし、そしてよく見てあげているのです。

 この二つこそが、いま私が見つけられる共通点であり、なおかつ生徒さんを、いや人間を成長させられる強力な方法なのではないかと思います。


目指しているもの

 私がなぜ、ここまでフィンランドの教育方法と陰山先生の教育方法に惹かれるのか、少しずつわかってきたような気がします。

 非常におこがましいのですが、わたしがこの8年間で追い求めて来たもの、そして日々の授業やその準備でイメージしてきたものは、このフィンランドの教育方法と陰山先生の教育方法の中間のようなものだったからではないかと思うのです。

 もちろんやまと学院.のような小さな私塾は、時間も場所も人的資源も、とうてい公教育にはかないませんので、できることは限られてしまいます。しかし、フィンランドの教育理念のように、やまと学院.の学習の最大の目標は、子どもたちが将来自主自立できることです。そしてそのために、個人個人のそのときどきの能力と興味、関心にできるだけあわせて勉強を手助けしてあげることがその手法だと考えます。しかし、生徒さんの興味、関心に合わせるだけでは、どうしても結果を出しにくいのが日本の今の教育ですので、陰山メソッドのようにある程度こちらで歩むべき道筋は示します。そして基本的なことをくり返し取り組んでもらいます。その結果として、学校のテストの点数という小さなものでしょうが、しっかりと結果を出してもらい、自信をつけてもらいたいのです。

 まだまだ未熟ではありますが、今後も日々精進し、皆さんに満足していただける塾を目指してまいります。よろしくお願いします。




  やまと通信7月号