やまと通信 5月号 やまと通信

〜 目的と内容 〜

5月号
Vol.120





学校の方も新年度が始まり早一ヶ月。
新中1年生の皆さんも部活等が決まり、他の学年の生徒さんたちも自分の学年の立ち位置というものが少しずつ見えてきたようで、徐々に落ち着きが出てきたようです。GWで少しゆっくりしたら、5月からはさらに本格的に勉強に取り組んでいこうと思います。

特に中学3年生の皆さんは、受験本番まであと300日もないです。1日1日を大切に頑張っていきましょう。苦手科目から逃げずに、塾で渡してあるテキストを使ってどんどん復習するようにして下さい。1つの科目だけ得意な生徒さんは、社会人になってからはとても活躍できるでしょうが、こと受験に関してはまんべんなくできる生徒さんの方が有利なんです。
なぜならば、90点から100点にすることは非常に難しいからです。つまり、得意科目をさらに突き詰めて10点上げることよりも、現在苦手な科目の50点を60点に上げることの方が簡単だからです…

この受験システムの是非を問うことも必要なことでしょうが、それ以上に、当面変わらないであろうこのシステムでいかによい結果を出せるか、その上で、自分の個性などをどう発揮できるかを考えることが重要かと思います。


スピーチ

昨年末から4月にかけて、人前で何度か話す機会がありました。友人の結婚スピーチを10回近くこなしていたので何とかなるかなと思い、スピーチをしていましたが、2回、3回と続けているうちに、自分の実力のなさが実感できまして…
いつも通り「本」の力を借りることとなりました。

今回お世話になった本は『研修女王の最強3分スピーチ』(ダイヤモンド社 大串亜由美 )です。

この本ではスピーチ時の服装から姿勢、あがってしまったときの対処法などもあり、どれも参考になったのですが、特に今回ためになったのはスピーチには「内容」と「目的」があるのだということです。つまり、スピーチをするときには、ある「目的」があり、それを達成するために「内容」を考える必要があるのだということを教えてもらいました。そのことを大串さんはこのように書かれています。

「大切なのは、聞き手のアクションです。自分が「何を伝えたいか」ではなく、まず、相手に「何をしてほしいか」を考えて下さい。
@相手に「何をしてほしい」のか
Aそのために、スピーチを聞いて、「どんな感情を持ってもらいたいのか」
Bそういう感情を持ってもらうには、「何を伝えればいい」のか
―この3段論法で、話のポイントを整理します。…」(P78)

私はこのことを知るまでは、「何を話そうか」という「内容」ばかりを考えていましたが、その先の「聞き手・読み手」に「どう動いてもらいたい」のか、「どう感じてもらいたい」のかということを先に考える必要があるということを教えてもらったのです。この手順を知った後は、非常に文章を書くプロセスがはっきりとし、書く労力も減り、なおかつ相手にも(少しですが…)こちらの意図が伝わるようになった感じがします。


受験勉強に

この3段論法は受験勉強にも当てはめられるなと思います。大きくいえば、受験、それ自体があくまでも「手段」で、「目的」はもっと先にあるのだという考え方にももちろん使えます。また、皆さんがご子息への助言を言うとき、私どもが生徒の皆さんに助言するときにも使えますよね!!

また、たとえば英語の「文法」の勉強があります。私はこの文法が得意なので、ついこの「文法」に力を入れがちなのですが、これもあくまで「手段」でしかないのだということです。英文法を学ぶのはその先にある「英文(長文)をしっかりと理解できるようになる」「自分の考えを英語で相手に伝えられるようになる」ことが「目的」なのです。ですから、そこから逆算して、その「目的」を達成するための英文法の勉強なのだということを意識し、カリキュラムやテキスト、プリント等を決めていく必要があるだと思います。



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