やまと通信 7月号 やまと通信

〜 一 流 〜

7月号
Vol.122





いよいよ期末試験です。
1年生〜3年生のどの学年の生徒さんも頑張っていると思いますが、どの生徒さんもまだまだ頑張れると思います!!
この残り1週間、5日、3日でも結構です。すべてを忘れて徹底的にテスト勉強に取り組んで下さい!!
今の自分の120%を出し切って下さい!!
それを続けることで、今の120%が1年後には80%ぐらいの努力で達成できます。人間は努力によって、自分自身を進化させることができます。どうか妥協せずに頑張り抜いて下さいね!!!


10000時間

今月は『天才! 成功する人々の法則』(講談社 マルコム・グラッドウェル (著), 勝間 和代 (翻訳) )を読んでみました。

この本では、「多大な努力なしには成功はない」「しかし、努力すれば成功できるかというとそういうことは決してなく、その人の産まれた民族、時代、社会によって極限られた人たちのみ成功できる」ということです。これだけを読んでしまうと、一般人である私たちはもう暗い気持ちにしかならないですね… しかし…

そこでまずはもう少しこの本の要約をしてみますと、まずビルゲイツやビートルズなど超一流、超成功者たちは彼らの「奇跡的な特別な才能」によって成功したのではないということです。
ビルゲイツをはじめ、現代のコンピュータによる大成功者たちの大半はほんの数年の間に、そして極限られた地域に産まれた人たちなのです。そのような時代と環境に恵まれたことが「奇跡的な特別な才能」だと言えるでしょうか。
また、ビートルズも彼らの意志にかかわらず、若い時代にドイツに送られ、否が応でも1日8時間以上ステージで演奏させられるのです。
ビルゲイツたちやビートルズたちは非常に若い時期に10000時間以上一つのことに没頭する「奇跡的な機会」を得るのです。そして20歳頃までに10000時間以上一つのことに没頭すると、大きな壁を越え、超一流の仲間入りをすることができるということなのです。

しかし、単に10000時間一つのことに没頭できても、ゲイツやビートルズのように超一流、超成功者になれるというわけではないですよね。なぜならば、ゲイツやビートルズのように、「超奇跡的な特別な環境」にいた人たちは他にも何人もいたのでしょうから。

そこで思い出すのが、エジソンの言葉で「天才は99%の努力と1%の天分だ」というものです。以前にも書きましたが、この言葉を日本人は(故意に)曲げて解釈していますが、エジソンは「いくら努力しても才能がなければ成功しない」という意味での発言だったそうです。つまり、「超奇跡的な特別な環境」にいても「才能(天分)」がなければ超一流、超成功はないのでしょう。(ただし、才能はある程度でよいらしい。)

しかし、10000時間以外にも二つの時間が書かれていまして、8000時間と3000時間です。8000時間は一流のプロになるための必要時間、3000時間は学校の教師などのその道で一応食べていけるだけのスキルを身につけるための時間です。


深層

この本の後半は民族・出身地域・貴賤などの出自が私たちの脳の非常に深いところに刻み込まれ、その呪縛から逃れることが難しく、成功の可否に大きく影響を及ぼしているということが書かれています。これもなんだか希望がしぼむような話ですが、かなり事実なのでしょう。私は「言葉は第2のDNA」だと今まで考えていましたが、非言語のレベルの方(行動・習慣)が「第2のDNA」で「言葉は第3のDNA」なのかなと理論を進化させました。

では私たち大人は子どもたちに何をしてあげることができるのでしょうか?

まずは自分たちのことをよく知るということです。出自によってだいぶ人生が異なるということを知り、3000時間頑張れば、何とかその分野で生活費を稼げる可能性があることなどを知ることが重要です。その上で、第3のDNAを「言葉」によりよい方向へ書き換え、3000時間以上頑張ることで第2のDNAも徐々に書き換えるしかないと思います。

そしてこれから私が研究すべきことは、まずどのようなことが大人になった時点でできるようになっているべきなのかという到達点。そしてその到達点に対して、それぞれの出自によってどのような点が伸びにくいのかということを知り、それに対してどのような具体的な勉強(練習)をすることが有効なのかということを今後の研究課題にしていきたいと思います。



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