やまと通信 10月号 やまと通信

〜 地頭力U 〜

10月号
Vol.125





久しぶりの定期テストが目前に迫っております。

何度も生徒の皆さんに言ってますが、とにかく今週中に学校のワークを2回以上やりましょう!!
それぐらいの努力ができなくては、とうてい5科目で400点以上、偏差値60以上をとることは不可能です。

何も学校のテストでよい点数を取ることだけが、大事なことではありませんが、他に人生を賭けていけるものがなければ、学生時代はとにかく勉学に力を注いでほしいと思います。今後ますます収入の2極化が進むと思われます。少しでも安心できる生活を送れるようになるためにも、少なくとも平均以上の学歴と、何よりも自ら目標を決め、それに向かってコツコツと努力できるような力を身につけてほしいと思います。

しかし、目標を決め、コツコツと努力することは大人でも大変難しいことです。ですから、塾のような場所があります。しかし、それでもまずは自ら一歩を踏み出そうとしなければならないのです。どうか、もう少し意識を高く持ち、大きな目標を達成できるように頑張って下さい!!


フェルミ推定

突然ですが、質問です♪♪「日本全国に電柱は何本あるでしょうか?」

このような突拍子もない質問を、自分の今持ち合わせている知識をあれこれ工夫しながら、短時間(たとえば3分以内)で、おおよその答えを求めることを、「フェルミ推定」と言うそうです。(『地頭力を鍛える』細谷功 東洋経済新報社)

ここで重要なことは、正解を「当てる」ことではなく、今持ち合わせている知識をどのように使うのか、その「手順」「方法」が重要なのです。それらの手順・方法を使いこなす力を「地頭力(じあたまりょく)」と言い、その力の重要性を説明しています。

たとえば、先の問題ですと、まず始めに日本を空から俯瞰します(全体から考える)。そしてどのような場所にどれぐらい電柱があるのかと言うことを想像します。そのときあまりにも詳しく分類しすぎますと、3分という時間では解答できませんし、実際あまり意味がないことなので、この場合、大きく[市街地]と[農村地・山岳地帯]の2つ、またはせいぜい3つぐらいに分けます(単純に考える)。次に、結論から考えて、その異なる地域の大まかな電柱の数を計算で求められないかを考えます(結論から考える)。

そして、それぞれについてどれぐらいの割合(この場合、面積あたりか、世帯あたりで考えるのが妥当です)で電柱が存在するかを経験から類推し、[日本の面積・人口・平野と山地の割合]などの持ち合わせている知識をフル活用して、計算していくのです。(何て楽しい作業なのでしょう!!)
図1  地頭力 三層構造図

Why型

細谷さんはコンサルタント業を営む方なのですが、この考え方は本業に役立つばかりではなく、就職活動や人生そのものを考える際にも有用だとおっしゃっています。さらに、受験勉強に当てはめるならば、この「結論から考える・全体から考える・単純に考える」力、すなわち「地頭力」があるかないかが、偏差値が60で止まるのか、70を超えられるのかの差だと思います。

そして、これらの力を鍛えるためにも、「論理思考力」と「直感力」を鍛える必要があります。これらは、詰め込み型の勉強(What型)で鍛えることは無理ですが、常になぜ・どうして・どのようにして(Why・How型)ということを考えながら学習することで鍛えることができるのだと思います。

「論理思考力」とは問題から結論に至るまでに、誰もが納得のできる理由(Why)と具体例をいかに上手に挟み込めるかという力です。そして、「直感力」とは、より多くの経験からひらめく力ですから、日頃からなぜ(Why)を常に意識している絶対量がものを言います。そして、それらを学ぶ原動力となるのが「知的好奇心」です。何とか日頃の塾の課題、授業を通して、自然になぜ(Why)を考えられるようにし、少しでも「知的好奇心」を刺激できればと思います!!


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